私がやってきた非常勤講師を★の数で評価。
ここでは、★の数で高評価、低評価を判断します。
★★★・・・良い
★★☆・・・まあまあ
★☆☆・・・残念
ぜひ参考にしてくださいね!
【非常勤講師の授業準備、授業内容】
神奈川県 私立Red高等学校 ★★★
教科書に沿った授業展開をすすめるにあたって、学校によって専任がある程度準備をしてくれている場合があります。
★3のこちらの高校は、まさに専任が手取り足取りほぼすべての準備をしてくださる学校でした。
授業プリントは作成&印刷してくれていて、それに沿ったパワーポイントも用意されているので、パワーポイントに従って授業をしてくれたらいいですよ、という、もはや誰でもできるんじゃない?レベルです。
授業内での伝え方、指導の仕方については、各個人の采配に任せますよ、といった具合です。
ただし、プリントはほぼ空欄状態で(ここがポイント!)、生徒は授業をしっかり聞いていないとメモを取ることができません。
教科書を見返してもどの部分をメモしたらいいのか分からないので授業自体は油断しているとおいていかれます。
ですので、教員側もパワーポイントをベースにクラスの状況をみて、黒板(ホワイトボード)に補足をしながら授業展開するのです。
ほとんど空欄のプリントは、私自身も初めて目にしたものだったので、感動を覚えるとともに、授業の進め方としてポイントはしっかり押さえつつ、生徒に授業を集中させることができる内容です。
今の私の授業展開に最も影響があったのが、こちらのやり方でした。
東京都 私立Blue中学高等学校 ★★☆
WEB教材を使った授業展開をベースにしているB高校は、学校の方針として、生徒の自立した学習を求めている学校です。
授業も生徒の自主性を重んじ、興味関心を持って授業に取り組む姿勢をはぐくむ、という点においては、こんなやり方もあるんだと感心しました。
教科書内容を踏襲しつつも、受験科目として幅広い内容が盛り込まれたWEB教材の一番のメリットは、
「何度でも見返し、復習することができる」
ということです。
授業で分からなかったり難しい部分って、一度や二度聞いたくらいでは理解できないことってありませんか?
この問題点はほとんど解決できます。
このB高校で扱っているWEB教材は大変優秀で、難しいとされる単元や課題も、痒い所に手が届くくらいに丁寧に説明されていますし、チェックテストなどで理解度をチェックすることもできるようになっています。
ただしそこに甘んじてはいけません。
どんなに優秀な教材であっても生徒に丸投げしてしまうと理解しているのかしていないのは分かりません。
そこで、私はWEB教材ではできないことをグループワークや実習課題として取り組んでいました。
体験学習にすると、より理解を得やすいので、WEB教材が伝えたかった事、体験で学んだ事を連動させるようにしたところ、生徒にもとても好評でしたし、私自身も楽しく授業をすすめることができました。
なぜ★2つかというと、教員によってはWEB教材に頼りきりになってしまう可能性があると思ったからです。
やはり、教師として対面で伝えたいこと、正しく伝わっているかどうか、生徒が授業に前向きに取り組んでくれるかどうかは、教員の姿勢に大きく影響されるので、気を引き締めないといけないことはどんな授業でも変わりませんね。
東京都 私立Green女子高等学校 ★☆☆
こちらの高校では、授業内容はすべて教員個人の采配に任せます、というものです。
教科書はありますが、教科書に従って授業をしてもいいし、教師によっては教科書から外れ、自分のやりたいようにやる、ということも許容されていました。
定期試験は期末試験のみ行われるのですが、それも担当教員が担当クラス分作成するので、他の先生の試験範囲と内容は異なります。
(ちょっと考えられないですね・・・汗)
今でも同じ状況なのかは不明ですが、一生懸命取り組む先生と、適当にする先生がいてもおかしくないです。
他の先生のことは見えないし、情報も共有されないので、
「知りません、分かりません」
という感じでした。
これでは生徒が、可哀想ですね・・・
【非常勤講師の給与形態、コマ単価】
神奈川県 私立Yellow中学高等学校 ★★★
コマ単価 3,750円/50分 × 4週 =15,000円/月
(別途賞与1カ月分あり)
給与はコマ単価を月間の固定給として支給(年12カ月固定給)
私が非常勤講師として働いている中で、現在最も高い単価。
社会保険なし。
春休み、夏休みなど学校の休み期間は出勤なし。
学校行事で授業がない場合は自由出勤。
定期試験後、成績も確定すれば、自由出勤。
定期試験や模擬試験の監督は、受け持っている授業曜日と時間に合わせて割り当てられますが、みっちりがっつり割り当てられたことはありません。
東京都 私立大学付属Cyan中学高等学校 ★★★
コマ単価 3,300円/50分 × 4週 =13,200円/月
(別途賞与1.1カ月分あり)
給与はコマ単価を月間の固定給として支給(年12カ月固定給)
社会保険なし。
春休み、夏休みなど学校の休み期間は出勤なし。
学校行事で授業がない場合は自由出勤。
定期試験後、成績も確定すれば、自由出勤。
勤務曜日外に、教科会議や教員会議などに出席しなければならない時に、別途コマ単価分の時間給がもらえます。
例えば学園祭の準備などで、勤務曜日ではない場合などは、コマ単価ほどではないですが、申請すれば時間外手当も別途もらえます。
神奈川県 私立大学附属Magenta中学高等学校 ★★☆
コマ単価 3,600円/50分 × 4週 =14,400円/月
(賞与なし)
給与はコマ単価を月間の固定給として支給(年12カ月固定給)
社会保険なし。
春休み、夏休みなど学校の休み期間は出勤なし。
定期試験後、成績が確定しても、受け持った授業時間は出勤しなければならないため、終業式までは生徒と同じように勤務必須。
なんなら、生徒は自宅待機となっている行事の場合でも出勤。
入試の試験監督として出勤する場合は別途手当あり。
神奈川県、東京都の複数の高校 ★☆☆
コマ単価 3,000円/50分 × 4週 =12,000円/月
(賞与なし)
給与はコマ単価を月間の固定給として支給(年12カ月固定給)
社会保険なし。
春休み、夏休みなど学校の休み期間は出勤なし。
定期試験後、成績も確定すれば、自由出勤。
大阪 私立Purple中学高等学校 ★☆☆
コマ単価 2,500円/50分 × 4週 =10,000円/月
(賞与なし)
給与はコマ単価を月間の固定給として支給(年12カ月固定給)
社会保険なし。
春休み、夏休みなど学校の休み期間は出勤なし。
定期試験後、成績も確定すれば、自由出勤。
非常勤講師の社会保険、コマ数の現状
社会保険については、どの学校も規定時間数があるので、適用されません。
個人的には社会保険や雇用保険など、加入したいのですが、同校で20コマを担当すれば適用されます、って言われても、そんなにコマ数を割り当てられることってないと思われます。
専任でもコマ数だけでいうと20コマも担当しません。
ただし学校の校務分掌、部活の顧問、生徒対応、保護者対応その他諸々の業務をされているのでコマ数なんかでは比較にならないほどの業務量だと思います。
私もそうですが、非常勤講師をしている多くの方が複数校で掛け持ち、もしくは副業などで収入を得られていると思います。
非常勤が掛け持ちをする場合に、大変になるのが勤務曜日とコマ数の割合です。
1日6時間授業がある学校であっても、1日6時間フルに授業を担当することは稀で、多くて5時間、平均して3から4時間を担当します。
1日4時間で、週5日勤務できたとして20コマですから、上記のコマ単価で計算していただくとおおよその月収と年収が算出できます。
ちなみに、私は最高で週31コマを担当しました。(3校掛け持ち!)
掛け持ちする学校が近隣でしたら移動も可能ですが、そんなにうまくいくことはないですね。
できれば移動する時間と労力を極力減らし、1校あたりの単価の高いところで勤務できたらいいですね。
また、どんな★評価をみたいか、ご意見お待ちしています。
ご購読ありがとうございました。
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