非常勤講師で良かったこと
小学生のころから教師になりたくて、大人になって、結婚して、子育てして、一度諦めかけた夢を追いかけて、今ようやく非常勤講師になれました。
率直に
「非常勤講師になってよかったーーー!」
って思ってます。
もちろん、教師を目指したときは
「専任になりたい、部活の顧問がしたい」
と思っていましたが、私の場合は、私立中高で情報助手をしていたので、専任の業務を一部垣間見ることができ、
「専任って大変そう・・・ちょっと私には荷が重いかも・・・とにかく先生になれたらいいから、専任になりたい、という目標は一旦置いておこう」
と思ったのです。
結論から言うと、私の選択は間違いではなかったですね。
政府の取り組み
(文科省の質の高い教員・・・とかさ。)
を見ていても、またTwitterなどのSNSを見ていても、教師がいかに大変か、ということが誰でも見て取れますよね・・・
そこで、私が体感している非常勤講師のメリットとデメリットをお伝えします。
【メリットその① 拘束時間が短い】
学校によるところもあるでしょうが、基本的に非常勤講師は授業時間内の勤務です。
例えば朝の朝礼にも参加を促されることはありませんし、1日の授業が終われば退勤できます。
私は1限目が8:50からであれば、8:20までには出勤するようにしていますが、非常勤講師の中には、授業直前
(といっても10分前くらい?)
に出勤される方もおられるようです。
とはいえ、8:20でも遅いくらいでしょうか?
出勤時にはすでに複数名の非常勤講師が講師室で準備をされているのを見かけます。
ただ、朝礼に参加しなくてもいいことや、朝のホームルーム活動に行かなくてもいいことだけでも授業前に落ち着いた時間を持てるので、とてもいいと思います。
授業開始まで30分の余裕があれば、準備物しかり、授業進行の確認しかり、何なら授業で使用する印刷物なども十分用意できます。
朝の時間だけでも、専任と比べてゆったり過ごせるのに、退勤時間も授業が終われば帰ってよし、なわけですから、
1日の勤務時間=授業時間+休憩時間+授業準備など
となります。
さらに、もし授業準備も自宅でやるならその分の滞在時間はカットされるため、日によっては授業終了後すぐに退勤も余裕で可能です。
例えば週5日勤務している私は、週に3日くらいは授業後すぐに退勤して、週2日くらいは次回の授業準備や、当日の回収物のチェックなどをしたりします。
非常勤なので、
(個人の采配が大きいですが)
放課後の補習も私は一切受け付けていません。
今まで勤務した学校も、欠席の生徒に対する補習を必須としているところはなかったですし、補習をしてやってください、と頼まれたこともありません。
単元によっては1日の進捗が次の授業に影響することもありますが、状況に応じて授業内の机間巡視で対応できたり、周りのクラスメイトの助けを借りたりしながら後からでも挽回できることが多いです。
今のところ補習なしで困ったことはありませんし、生徒や保護者からクレームを入れられたこともありません。
1日6コマ
(1限目から6限目まで)
を最大とし、1校は週3で18コマを担当しています。
教室間移動が大変ではありますが、一番効率よく稼げるスタンスだと思っています。
さすがに6コマ授業をした後は、喉もカラカラになってしまいますが、それでも退勤時間は16時を超えることはほぼありません。
(今の勤務校の6限終了時は15:20なので、15:25には退勤できています)
17時には帰宅できるので、余裕を持って家事ができますよ。
(なんなら、家族が帰ってくるまで、少し昼寝とかもできちゃいますね)
【メリットその② 自主出勤と大型連休(夏休みなど)】
少しメリットその①に被ってしまいますが、学校行事の参加は強制されないので、授業がない場合は自主出勤となり、私は自主出勤は1度も出勤したことがないです。
専任は、学校行事は大変なご苦労をされながら、日ごろの授業よりももしかしたら疲れるような、気を遣うようなこともあるかと思いますが、非常勤講師なのでそういった気疲れは一切しません。
むしろ、平日の学校行事の場合は、どこに出かけても人も少ないですし、朝もゆっくり過ごせますし、ご褒美のような感じです。
私は2校を掛け持ちしているのですが、運よくそれぞれの学校行事の都合がかみ合えば連休になることもありえます。
そんな時は
「ラッキー」
ってなります。
それから、定期試験や、模試などで授業がない場合は、試験監督として業務を振られることはありますが、多くは午前中もしくは、午後早い時間で試験が終わります。
試験監督業務が終了すれば退勤できるというのも、外せない要素ですね。
高校って、毎月のように学力テストや模擬試験などが実施されるので、月に1回程度は
「いつもより早く帰れる日」
がある、ということです。
定期試験だけとってみても、約2カ月に1度、3~4日間にかけて実施されますから、このタイミングに関してはいつも午前中で退勤できるのが魅力です。
また、春休みや夏休みなど、授業のない休日は非常勤講師も同じだけ休日であるにもかかわらず、お給料は毎月定額で支給されます。
【メリットその③ Wワークが認められている】
非常勤講師は、学校とのコマ数契約のため、受け持つコマ数だけでは生活が厳しい人や、余った時間にもっと稼ぎたい人などには、Wワークが認められています。
勤務校によっては、
「非常勤講師であることが副業だとみなしている」
と認識されていることもあるため、学校との直接雇用契約であろうとWワークはできます。
私は、春休みや夏休み期間などの大型連休の時に、Wワークをして、収入アップを目指したいので、短期でできるアルバイトを探します。
学校からは固定支給額があるので、それがボーナスのようになり、Wワークで稼いだ分でお小遣いを増やすイメージです。
アルバイトも短期なので、気を張るようなこともないし、1カ月がんばったら辞められるというモチベーションで働くことができます。
いかがでしたか?
少しでも参考になれば幸いです。
別の記事で今回のお話の逆バージョン、非常勤講師のデメリットをお話します。
是非そちらもご覧ください。
ご購読ありがとうございました。
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