嫌われる先生の特徴とは?ICT弱者・怠慢・文句ばかり…残念なエピソードから学ぶ「信頼される教師」の心得

困った男性先生
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はじめに:客観的な視点で考える「嫌われる先生」の特徴

学校現場において、生徒や同僚から信頼される先生がいる一方で、どうしても「嫌われてしまう先生」が存在するのも事実です。

好き嫌いの基準は人それぞれですが、今回は複数の教育現場を見てきた現役非常勤講師の視点から、なるべく客観的な目線で「生徒の反応や同僚の意見で挙がった残念な教師の実態」をまとめました。

人の振り見て我が振り直せ。私自身も日頃の授業を振り返るための「戒め」として、そして教育に関わる皆さんが「信頼される教師」であり続けるためのヒントとして、この3つのエピソードを紹介します。

【エピソード1】ICTや情報機器に順応できず、他力本願な先生

昨今の学校教育では、1人1台のタブレット端末導入など、ICT(情報通信技術)を活用した学習環境が急速に浸透しています。プログラミング教育の必修化も手伝い、子どもたちの学習形態は大きく変化しました。

以前までは「情報科の授業=パソコン教室で行うもの」というイメージがありましたが、現在では一般の教室で日常的に端末を使用するスタイルが主流となっています。

私の勤務する都内の高校では、学校指定の端末ではなく各家庭で用意したPCやタブレットを持参させているため、授業内ではWindowsのSurface、AppleのiPad、GoogleのChromebookなど、複数のOSが混在しています。中にはMacBookを持参する生徒もおり、教員側にはそれぞれの端末に応じた臨機応変なサポートが求められます。

かつて主流だった「Wordで文書を作り、Excelで表計算を学ぶ」というような固定的な学習ではなく、現在ではOSを問わずに「プログラミング思考」や「情報リテラシー」を教える形にシフトしているのです。

このようなタブレット端末の授業活用や教育環境の変化について、具体的な活用術やメリット・注意点は以下の記事で詳しく解説しています。

  • 内部リンク:[高校「情報科」の授業はどう変わった?iPad・Chromebook・Surfaceのタブレット活用術と注意点](https://goodteacher1.com/informatics/informatics4/)

しかし、こうした劇的な環境の変化についていけず、最初から学ぶことを放棄してしまう先生が一部にいらっしゃいます。

  • 「昔はこんな面倒なことはやらなかった」
  • 「プログラミングなんて急に言われても、どう教えればいいかわからない」
  • 「自分流のやり方があるから、今の教科書は使わない」

このように堂々と主張する先生が少なからず存在します。特に定年を過ぎて「過去の栄光」や古い成功体験にしがみついているベテランの非常勤講師の方々に、その傾向が強く見られました。

プログラミング

PC教室から普通教室への移行やプログラミング授業への対応など、教員側の負担が増えたことは事実ですし、戸惑う気持ちも理解できます。しかし、それを理由に努力を怠るのはプロの教育者として好ましくありません。

最たる例として、教室に常設されているプロジェクターとPCの接続設定さえ、何度教えても覚えようとしない先生がいました。

事前準備やメモを取ることすら行わず、授業が始まってから生徒を使って職員室の他の教員を呼びに行かせ、接続作業をすべて他人に丸投げするという「荒業」を繰り返す大物(?)教員もおられました。

タブレットの操作方法についても、最初から生徒に頼り切りで、周囲の生徒から「情報の先生なのにPCすら使えないの?」と半分馬鹿にされる始末。それに対してその先生は、

「よく知っている生徒を見つけて手伝ってもらうのが一番だよ、僕はわからないからね」

と豪語されていたのには、本当に開いた口が塞がりませんでした。

このような他力本願で図太い姿勢は、ある意味でメンタルの強さとして学ぶべき点もあるのかもしれませんが、現代の教育現場において居場所を失うのは時間の間違いです。生徒からも同僚からも、そして学校組織からも信用を失っていく結果となりました。

【エピソード2】「わからない」を言い訳にして、授業準備も質問対応もしない先生

情報科はテクノロジーの進化に合わせて、カリキュラムが毎年と言っていいほど目まぐるしく変化する教科です。今年教えたやり方が、来年や再来年にはすでに通用しなくなっていることも珍しくありません。

だからこそ、教える側である私たち教師も常に最新のトレンドに目を光らせ、主体的に学び続け、授業へと還元していく姿勢が不可欠です。

言い換えれば、「一度覚えた知識だけで、定年まで現状維持でやり過ごしたい」というタイプの人には、情報科の教員は極めて不向きだと言えます。変化を前向きに捉え、未来を見据えて自己研鑽する感性が必要です。

非常勤講師として雇用契約を結び、給与をいただいている以上、その対価に見合った「質の高い授業」を提供するのは社会人として最低限の義務です。

しかし、わからないことを「だってわからないから仕方ない」と言い訳にして、年間通して授業の準備や予行練習を全く行わず、生徒からの質問にもまともに答えずにテストだけ淡々と実施する傲慢な姿勢の先生がいました。

当然ながら、そんな不誠実な授業に対して生徒たちの不満と不安は爆発し、専任教員や学校管理職を巻き込む大きな問題へと発展しました。

(その学校では、情報科の複数の非常勤講師が同時に問題視されるという、前代未聞の事態にまで陥ってしまったのです)

専任教員から見かねて適切な指導やサポートが入っても、

「そんなの急に言われたって出来っこない。先生も一緒に授業に入ってくれないと、自分一人では授業を回せない」

と、まるで子どものように駄々をこねる始末でした。

専任教員は、自身の授業や学級担任の仕事、部活動の指導、保護者対応などに追われており、手のかかる非常勤講師に付きっきりで寄り添う余裕などありません。

おののく男の先生

少しでも負担を減らそうと、授業のやり方を説明するサポート動画を用意したり、校内の情報共有ツール(Teams)上で連絡事項やノウハウを公開したりしていましたが、当の「わからない先生」はログイン方法すら覚えようとせず、メッセージを確認することすらありませんでした。

結果として、生徒たちからは次のような深刻な訴えが続出することになりました。

  • 「タブレットの使い方を教えてくれない」
  • 「教科書に書いてあることを一切解説してくれない」
  • 「質問してもスルーされるか、まともな回答が返ってこない」
  • 「テスト勉強をどう進めていいかわからない」

こうしたクラスの崩壊やトラブルのフォローは、専任教員や他の非常勤講師(私を含む)が残業をして裏でカバーしなければならなくなりました。

私自身も他の高校を掛け持ちしており、時間も体力も有限なため、すべての尻拭いをすることは物理的に不可能です。

せめて自分のクラスの生徒たちが困らないよう、「課題提出の意図や技術的な意味」を噛み砕いて丁寧に説明し、クラス内で生徒同士が互いに教え合えるピア・ラーニングの仕組みを整えたり、休み時間に対応したりと、なんとか自衛の体制を作っていきました。

しかし、そのように周囲が裏で必死にトラブル処理をしている状況に対し、問題の先生は悪びれる様子もなく、

「いやー、先生がいてくれて本当に助かるよ。先生のクラスの生徒は幸せだね。僕は頭が固くて全然わからないからさ」

と笑顔で言ってくるのには耳を疑いました。

「わからないこと」自体は恥ではありません。新しいテクノロジーや不慣れな教材に対して、すぐに答えられない場面は私にだってあります。

しかし、専門の教育者として、教科書に書いてある内容すら説明できない状態を「わからないから仕方ない」で済ませるのは無責任です。

教員によって多少の伝え方や授業スタイルに個性があるのは当然ですが、「教員によって学習内容を教えてもらえるか、教えてもらえないか」という教育格差が生じることはあってはなりません。生徒たちにとってこれほどの不利益はありませんし、非常に理不尽で可哀想な状況でした。

さらに恐ろしいことに、この「わからない先生」は、WEB上でテストを実施した際、テスト配信用URLをテスト期間終了後も公開したまま放置し、外部へ情報漏洩しかけるという重大なセキュリティ事故を起こしかけました。

講師室で私が授業準備をしていた際、その先生が「なんとかテストが終わってホッとしたよ」と話しかけてこられたので、何気なく「テスト用のURLは削除(非公開に)されましたか?」と尋ねたところ、

「え?何それ?削除しなきゃいけないの?」

と答えが返ってきたのです。背筋が凍る思いをしながら、その場ですぐに削除の手順を教えて操作させ、間一髪で事なきを得ました。

【エピソード3】環境の多様化に対応できず、愚痴や文句ばかり口にする先生

複数の端末を扱うことや、想定外のシステムトラブルに直面した際、パニックに陥って愚痴ばかり並べてしまうのも、嫌われる先生に共通する特徴です。

  • 「どうして学校指定の同一端末で統一しないんだ!教える側の負担を考えてくれ!」

このような不満を、職員室で顔を合わせるたびに毎回のセリフのように口にされる先生がいました。

しかし、その学校の教育理念は「生徒自身が自前のデバイスを選択し、教員もあらゆる多様な環境に順応しながら、視野の広い実践的教育を提供する」というものでした。

その理念に合意して勤務している以上、OSの違いによるトラブルは当初から想定内であるべきですし、デバイスの違いによって教育の質に差を生んではならないはずです。

こうした愚痴や文句が多い先生も、プロジェクターの接続や教室の機材トラブルのたびに大騒ぎし、授業時間を削っていました。

話を聞くと、彼らの言い分は以下のようなものでした。

  • 「非常勤講師なのに、こんな専門外のトラブル対応までさせられるなんて思っていなかった」
  • 「こんな安い給料で、これだけ多様なデバイスの面倒を見させられるなんて割に合わない」
校舎

非常勤講師の持ちコマに対する給与単価は、業界の標準的な水準であり、特別に低すぎるわけではありません。単に、ご自身のスキルレベルや適応力が、学校が求める授業水準に達していないことの責任転嫁のように聞こえました。

面接の段階で給与体系や教育方針の説明は必ず受けているはずですから、「実際にやってみたら想像以上に大変で、自分の能力では手に負えなかった」というのが本音なのでしょう。

もし私自身が「非常勤講師なのにこれ以上の労働は割に合わない」と感じる場面があるとすれば、それは当初の契約に含まれていない「校務分掌(事務作業)」の割り当てや、「進路指導」「部活動の顧問」などを強制された場合です。

当然ですが、非常勤講師に対してそのような校外業務や過剰な残務が命じられることは通常ありません。

私が授業内でトラブル対応や資料作りに励み、のびのびと授業を続けられているのは、学校の教育理念に共感し、「生徒たちに情報って面白い!便利だ!と思ってもらえる授業を作ること自体が、何より楽しいから」です。

私が非常勤講師としてどのようにキャリアを築き、教育現場に向き合ってきたかについては、以下の実体験記事も参考にしてみてください。

  • 内部リンク:[社会人経験を経て挑んだ教育実習!情報科・非常勤講師が語る「実習のリアル」と心得](https://goodteacher1.com/dream/dream11/)

また、日頃の授業の中で生徒たちがだらけたりスマートフォンのルールを破ったりした際、どのように信頼関係を損なわずに効果的に注意すべきか、その具体的な伝え方はこちらの記事にまとめています。

  • 内部リンク:[高校の授業中、生徒にどう注意・指導する?現役教師が実践する「怒る基準」と伝え方](https://goodteacher1.com/lesson/lesson5/)

まとめ:文句は「自分の鏡」。慢心を捨てて誠実に向き合う

愚痴や文句の種は、学校現場のどこにでも転がっています。しかし、「吐き出した文句は、すべて自分自身の怠慢やスキル不足を映し出す鏡である」と私は考えています。

「割に合わない」「周りが悪い」と周囲を攻撃する文句は、巡り巡って自分の成長の機会を奪い、最終的には生徒や同僚からの信用を失うという形で自分に跳ね返ってきます。

だからこそ、過去の経歴や年齢に対する「慢心」を綺麗に捨て去り、変化し続ける教育現場にいつも誠実でオープンな心で向き合うこと。それこそが、何歳になっても生徒や同僚から必要とされ、輝き続けるための唯一の方法であると確信しています。

この記事が、明日からの授業やご自身の姿勢を見つめ直す、温かいきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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