双子出産で一度は諦めた「学校の先生」への夢。未経験から資格6つを取得し、高校の情報助手へステップアップするまでの10年間

美人教師
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突然の双子妊娠と子育て。子供と一緒に成長したお母さんとしてのスタート

20歳で結婚し、猛勉強の末に勝ち取った大学合格。さあ、これから夢に向かって全力で走り出そうとしていた大学1年生の夏休みでした。

ひどい体調不良に襲われ、「重い夏バテだろう」と思って診てもらった病院の診察室で、医師から告げられたのは驚くべき一言でした。

「双子の赤ちゃんを妊娠していますよ」

目の前が真っ白になると同時に、「これから私の人生はどうなるんだろう!」という激しい動揺が押し寄せました。しかし、覚悟を決めて出産した双子の娘たちとの生活は、目まぐるしくも楽しく、とても賑やかなものとなりました。

幸いなことに、2人とも夜泣きをほとんどせず、とてもよく寝てくれる子だったため、育児の傍らで読書をしたり、家事をこなしたりする余裕がありました。

基本的にワンオペ育児ではありましたが、友人や親戚が頻繁に遊びに来てくれたおかげで、程よい気分転換もできていました。

手探りの子育ての中、いくつかの育児書を読む中で出会った「子どもの感性を大人が狭めてはいけない」という教えに深く共感し、「子どもがやりたいように、のびのびと見守る子育て」を心がけました。

例えば落書き。少し目を離すと、襖いっぱいに壮大な落書きが広がっていることも日常茶飯事でした。

ですが、そこで頭ごなしに怒るのではなく、

「すごいね! 上手だね!」

と、まずは本気で褒めるようにしていました(その後の掃除は本当に大変でしたが!)。

大掃除の際、こたつテーブルの裏側が一面真っ緑にクレヨンで塗りつぶされているのを発見した時はさすがに驚愕しましたが、「こんな狭い隙間にどうやって潜り込んで塗ったんだろう」と、彼女たちの尽きない探求心と生命力に妙に感心してしまったものです。

周りに相談できる同じ環境の人がいなかったからこそ、「子どもが成長していくのと同じタイミングで、私もお母さんとして一緒に成長していこう」と、そればかり考えていました。

忘れたくない成長の瞬間や日々のエピソードは、すべてノートに書き残しました。子どもの計り知れない吸収力と成長スピードには、毎日驚かされるばかりでした。

夢を追いかけて。「パソコンインストラクター」の求人との運命的な出会い

子どもたちが3歳になり、少し手がかからなくなった頃、そろそろ社会復帰をしようと考え始めました。

家事と育児の両立を考え、正社員ではなくパートタイムの仕事を探していた時、新聞の求人チラシの中で一枚の募集要項が私の目に飛び込んできました。

『パソコンインストラクター募集。未経験者歓迎』

その文字を見た瞬間、心臓が高鳴り、他の求人が一切目に入らなくなりました。

高校3年生の時に一度大学受験に失敗し、その後1年間、独学でPOP(広告・看板)制作の仕事に携わっていたことがあり、パソコンを使ったものづくりが大好きだったからです。

とはいえ、当時の私にはパソコンのスキルを証明する公的な資格は一つもありませんでした。

しかし、この求人にははっきりと「未経験可」と書かれていました。

そして何より、「インストラクターということは、もしかして『先生』と呼ばれる仕事なのでは?」という期待が胸をよぎったのです。

双子の妊娠を決意したあの夏、一度は完全に諦めざるを得なかった「学校の先生」という夢。

その形を変えたチャンスが、目の前にある。

居ても立ってもいられなくなった私は、すぐにその場で応募の電話をかけ、面接へと向かいました。

面接はラッキーなことに、社長自らが直々に行ってくださいました。

資格も経験もない私は、とにかく自分の「やる気」と「夢」だけを社長にぶつけました。

「私はパソコンの資格を持っていません。ですが、このお仕事にものすごく興味があります! 資格は採用していただいたら、絶対に誰よりも早く取得してみせます。何より、私、どうしても『先生』になりたいんです! よろしくお願いいたします!」

これまでの人生で最も熱意を込めてアピールした面接でした。

私の必死な様子を見た社長は、ニヤリと笑って私を指差し、その場でこう言ってくれました。

「(指をさしながら)採用!」

こうして、夢にまで見た私の「先生ライフ」が、町のパソコン教室からスタートすることになったのです。学校の教壇ではありませんでしたが、私にとってはこれ以上ない素晴らしい「先生」としての第一歩でした。

研修3ヶ月で3つの資格を取得! 自信の裏付けとなった基礎基本の学び

最初に配属されたのは、地元の憩いの場となっている大手スーパーの一角にあるパソコン教室でした。

最大7名の受講生が同時に入室でき、1時間目から7時間目までのコマ割りに合わせて、受講生が思い思いの時間に予約をして通ってくるシステムです。

受講生の多くは50代から80代のシニア世代で、パソコンを触るのも初めてという初心者ばかり。ビジネス用途というよりは、趣味で楽しみたいという方々が中心でした。

未経験で採用された私にできることは最初とても少なく、人にまともに教えることもおぼつきませんでした。

「このままではいけない。早く自分に自信を持ち、採用してくれた社長に恩返しをしなければ」

そう焦った私は、研修期間の3ヶ月の間に3つのパソコン資格を猛勉強して取得。さらに採用から半年で、計6つの資格をすべて取得しました。

この猛勉強の期間を経て、私はある大切な真理にたどり着きました。

「基礎基本がしっかりと身についていれば、あとは現場でそれを臨機応変に発揮するだけでいい」

正しい知識と確固たるスキルを体系的に身につけたことで、それまでの不安は消え去り、自信を持って受講生たちの前に立てるようになりました。

「痒いところに手が届く」指導。高校の情報助手へのステップアップ

私が目指したインストラクター像は、受講生にとって「痒いところに手が届く」アドバイスができる存在でした。

初心者の方は、自分がどこでつまずいているのか、何が分からないのかを言葉で説明すること自体が困難です。

それらを表情や手元の動きから正確に汲み取り、対話を重ねながら一緒に「できた!」という小さなステップをコツコツと積み重ねていく。その面白さと達成感を受講生と共有できる毎日は、本当に楽しくて、やりがいに満ちていました。

「人に何かを教え、成長をサポートすることの喜び」を心の底から実感できたのは、このインストラクターとしての原点があったからに他なりません。

その後、複数のパソコン教室で経験を積みながらインストラクターとして着実にステップアップしていった私に、およそ10年が経った頃、人生の大きな転機が訪れます。

ある私立の中高一貫校で、「情報科アシスタント(情報助手)」の募集を見つけたのです。

もちろん、教員免許は持っていませんし、学校という現場で生徒に直接教えた経験もありません。

しかし、「これまでの10年間、パソコン教室で老若男女に教えてきた経験とスキルがあれば、絶対に学校の生徒や先生方の力になれる!」と強く信じ、思い切って応募しました。

結果は見事に合格。

この私立高校で情報助手として勤務し始めたことから、一度は諦めかけた私の「本物の学校の先生」への道が、再び奇跡のように開かれていくことになるのです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(関連記事:[初心者からプロへ導く!パソコンインストラクター「ひまわり先生」が掴んだ、生徒に合わせた“伝える技術”と寄り添う指導の原点](https://goodteacher1.com/dream/dream5/))

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