【前回からのエピソード】
20歳で結婚、大学受験で見事合格、大学1年生でさぁこれから夢に向かってひた走ろうとしていたその年の夏休み、体調不良の原因は夏バテだと思って、病院に行ったら何と双子の赤ちゃんを妊娠していました・・・
どうなる、私!
【双子の子育て】
双子を出産してからの日々は目まぐるしくも楽しくにぎやかなものでした。
ありがたいことに我が子は2人とも夜泣きがなく、とてもよく寝る子だったので、睡眠不足はほぼありませんでした。
おかげさまで読書をしたりテレビを見たり、もちろん家事もしながら育児ができたと思います。
基本的にワンオペだったのですが、しょっちゅう誰かが遊びに来てくれたので外出はできなくても気分転換はできました。
育児書もいくつか読みました。
その中でも
「頭がよくなる」
系にはとても興味を持ちました。
子どもの感性を大人が狭めてはいけない、と書かれていたので、子どもがやりたいように見守りながら子育てをしたつもりです。
例えば落書き。
クレヨンや色鉛筆を持たせたら、市販の画用紙にはおさまりきらない絵を描きます。
少し目を離すと襖をキャンバス代わりにたくさん落書きをしています。
でも、私は
「すごいね!上手だね!」
と褒めるようにしました。
ただ、その後のお掃除は大変ですが汗。
大掃除をしていたら、こたつテーブルをひっくり返した面にクレヨンで一面緑に塗りつぶされていたときはさすがにビックリしましたが、こんなところにどうやって塗ったんだろうと興味が湧きました。
塗った本人はきっと忘れているのでしょうけれど…。
子育て未経験でしかも周りには同じ環境の人がいなくて、相談する人やアドバイスをしてくれる人がいない中、私は子どもと同じタイミングでお母さんになったのだから、子どもと一緒に成長していけたら、とそればかり考えていました。
だから当時は子どもの成長に対して興味が尽きなくて、何をするにも
「へぇ、ほぅ」
と思ったし、忘れたくないことはノートに書き残すようにしました。
そして子どもの吸収力とそのスピードにも大変驚かされたものです。
さて、子どものエピソードはたくさんあるので、またの機会にしたいと思います。
【先生になる為にパソコンインストラクターに応募】
子どもが3歳の時にそろそろ社会復帰をしようと考え、正社員は体力的にも環境的にも大変だろうから、パートのお仕事を探すことにしました。
新聞に挟まっている求人チラシはしょっちゅう読み漁っていたのですが、大変興味深い求人を見つけました。
『パソコンインストラクター募集。未経験可』
この記事を見つけた時から、ほかの求人は見えなかったです。
パソコンは高校3年生で大学受験に失敗してから始めた仕事で、1年間ではありましたがPOPという広告制作をしていましたし、その仕事は大好きでした。
ただほぼ独学でやっていただけで、パソコンスキルを証明する資格は1つも持っていません。
しかしこの求人は
『未経験可』
とある。
しかも!インストラクター=先生って呼ばれる?
と思い、居てもたってもいられず、即電話。
即面接に行きました。
電車に揺られて隣の県まで行きました。
(ちょうど県境に住んでいたので、それ程遠くはありません)
面接は社長直々にしていただけたのがラッキーでした。
「私、パソコンの資格は持っていません。
でも、この仕事にとても興味があります。
資格は必ず早いうちに取得して、やる気を見せたいですし、何より、私、先生になりたいんです!
よろしくお願いいたします!!!」
自分でも過去一やる気を見せた面接になっていたのではないかと思います笑
社長の返答は・・・
「(私に指を指しながら)採用!」
はい、即採用いただきましたー。
ここから私の先生ライフがスタートします。
先生といってもパソコン教室のインストラクターとしてですが、
「先生」
になりたかった私にとっては、教師に勝るとも劣らない
「先生」
だったのです。
双子を出産すると決めた時から、諦めた学校の先生。
でも町のパソコン教室の先生にはなれる、それだけで十分に嬉しかったのです。
【パソコン教室インストラクターとしての日々】
最初に配属された教室は大手スーパーの中の一画にある教室でした。
店舗の隣が喫茶店で、地元の憩いの場になっていました。
最大7名の受講生が入室でき、1時間目から7時間目まで受講コマがあって、受講生は自分のタイミングに予約をして受講しに来ます。
イメージとしては初心者さんが多い教室で、年齢層も50代~80代が多く、ビジネスというより趣味で始める方が多かったです。
未経験の私が出来ることは少なく、また教えるということもまともにできなかったので、とにかく自信を付けるためにも研修期間3か月の間に3つの資格を取得し、採用から半年で6つの資格を取得しました。
即採用を決めてくださった社長にも本気は見せられたと思います。
そして資格取得の勉強をして分かったのは、
「基礎基本がしっかり身につけば、あとはそれを臨機応変に発揮すればいいだけだ」
ということでした。
正しい知識とスキルを身につけた私は、自信をもってインストラクターとして、人に教えることができるようになりました。
私の目指すインストラクターは
「痒い所に手が届く」
アドバイスができることでした。
受講生は初心者の方が多かったので、言いたいことがうまく伝えられないことがあります。
それをきちんと読み取って確認しあって楽しくスキルアップができる、小さなステップをコツコツ積み重ねていくことの大切さと面白さを受講生と分かち合えたら、とそんなことばかり考えて日々お仕事をしていました。
そして
「人に教えることの楽しさ」
は、このインストラクターの経験があったからこそ感じられたことでした。
それから私は数社のパソコン教室を渡り歩いて、インストラクターとしてステップアップをしていったのです。
インストラクターを約10年続けた頃、転機が訪れます。
ある私立中学・高校の一貫校で、情報助手の募集があったのです。
もちろん教員免許は持っていないし、学校で生徒に教えることもしたことがありません。
しかしパソコン教室でのインストラクターの経験があれば、きっとお役に立てる!
と信じて、思い切って応募したところ、採用されたのです。
高校で情報助手として勤務することができたことから、私の夢の道がまた開けていくのです。
ご購読ありがとうございました。
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